武田騎馬軍団は実在しなかった?信長も家康も恐れた戦国最強の軍団の真相

戦国最強といわれた甲斐の虎・武田信玄。

その強さの秘密はなんと言っても織田信長も徳川家康も恐れた無敵の騎馬軍団。

屈強な騎馬武者が槍を振り回し、怒涛のごとく押し寄せて次々に波状攻撃をしかける圧倒的な強さは映画やドラマではおなじみの光景ですね。

しかし歴史書を詳しく見ていくと、武田騎馬軍団なるものが存在した記録がないと言われています。

 

「長篠の戦い」は意外と接戦だった?武田勝頼からみた合戦の考察

2016.10.03

 

 

武田騎馬軍団は実在しなかった説

 

ワードくん

武田信玄といえばカッコイイ「騎馬隊」ってイメージだったのに…

ボクなんだか、ショックだな~

 

プレースちゃん
…じゃあ武田信玄って、実際は弱かったとか?

 

ドン小東
それは違うぞ!武田信玄は確かに強かった。

父・信虎を追い出し武田家の当主になると一代で

甲斐一国から信濃・駿河を治めるほど領地を拡大したんじゃ…

 

ワードくん
ホラ、やっぱり信玄はすごいじゃん!

 

ドン小東
ただ… 疑問視されるのは「馬」なんじゃ…

「馬」といえば、みんな「サラブレッド」を想像すると思う。

G1レースで競走馬が騎手を乗せて全力で走る姿は迫力満点じゃからな…

 

ワードくん
時代劇でも大きな馬に乗ったお侍さんはフツーに見かけるよね…

 

ドン小東

これがあり得ないんじゃ…

競馬や時代劇で見る馬はもともと外国の馬。その馬が西洋から日本に入ってきたのは江戸時代以降。

つまり戦国時代には「日本の在来種」しか存在しないんじゃ…

 

プレースちゃん
…だから、どこが「あり得ない」の? さっさと説明しなさいよ!

 

ドン小東
ウム… 西洋の馬である「サラブレッド」と「日本の在来種」の決定的な違いはその大きさなんじゃ…

 

 

西洋の馬 約170センチ

touristbirds / Pixabay

 

 

日本の馬 約130センチ

sharonj / Pixabay

sharonj / Pixabay

(注)写真はあくまでイメージです

 

 

ドン小東

130センチといったら小学3年生の平均身長だ。

この馬を現在の分類で言えばポニー程度の大きさ(小ささ)しか無いことになる…

 

想像してみてください。

ポニーに乗って槍を振り回す鎧武者が戦場を駆け抜ける姿を・・・

 

 

プレースちゃん
…ないと思います。コント以外では…

でも、ちょっとカワイイかも❤

 

 

ワードくん
でも当時の日本人は小柄だったんでしょ! ポニーの騎馬隊でも活躍したのかも・・・

 

 

 

宣教師が驚いた日本の騎馬隊のレベル

 

ドン小東
宣教師ルイス・フロイスが日本の騎兵(騎馬隊)についてこのように書いておる。

 

騎馬兵たちは馬から降りて戦った・・・

 

プレースちゃん

もうそれって騎馬隊と言わないよね。

…ていうか、「馬」必要ないじゃん!

 

この記録は教科書でもおなじみ日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルも「日本人は馬から降りて戦う」と書いているので間違いないようです。

複雑な地形が多い日本。騎馬隊として組織的な訓練がされていなかったとも言われている。

 

ドン小東
鎧を着込んだフル装備の武士は約100kg。

ポニーがそんな状態で全力疾走なんて何分ももたなかったようじゃ。

しかも去勢してなかったので、気性が荒く振り落とされることも少なくなかったらしい…

 

信長も家康も恐れた武田騎馬軍団

 

武田家の軍学書「甲陽軍鑑」によると

「武田軍兵士1000人のうち戦場で馬に乗ったのは7~8人だけ。その他の者は馬を降りて槍で戦った」

と記している。

この7~8人も馬上から兵士を指揮するのが仕事で、真一文字に敵陣に突入することはなかったようです。

 

しかし織田家や徳川家には、実際に武田軍の騎馬隊と戦った記録が残っています。

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長篠合戦図屏風|出典:wikipedia

長篠の戦いを描いた「長篠合戦図屏風」には織田・徳川連合軍が大規模な馬防柵(馬の侵入を防ぐための防備)を築いていたことが見て取れますね。

これは武田の騎馬隊の突入を想定したものに間違いないし、徳川家康も織田信長も「武田騎馬隊には充分に警戒せよ」と指示した記録が残っています。

「長篠の戦い」は意外と接戦だった?武田勝頼からみた合戦の考察

2016.10.03

 

映画やドラマのイメージとは少し違うようですが、武田騎馬軍団は確かに存在し信長と家康という二人の天下人にその実力を認められていたのも事実のようです。

 

 

 

元銀行マンNari(なり)です。専業主夫になったひきこもりのナイスミドルです。「四十にして惑わず」のはずが、家族持ちで今だに人生を模索中です。戦国時代や歴史の考察がメインのブログ発信をやってます。

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